結婚とお金(参考) 公開: 2026-06-10

結婚を機に家を買うときのお金|頭金・諸費用・ペアローンの基礎

「賃貸か購入か」を考え抜いて、いよいよ買うと決めたあとに待っているのが、お金の段取りです。物件価格だけ見て予算を組むと、契約直前に「こんなに足りないの?」と慌てがち。ここでは頭金・諸費用・ローンの組み方を、買うと決めた夫婦の目線で整理します。金額はあくまで一例で、物件種別や地域、家庭の事情で変わる点は都度補足します。

まず押さえる:必要なお金は「物件価格」だけではない

家の購入でかかるお金は、大きく3つに分けると整理しやすくなります。

このうち見落としがちなのが諸費用です。「貯金は全部頭金に回す」と決めてしまうと、諸費用の現金が足りなくなることがあります。

頭金の目安は「物件価格の1〜2割」が一つの考え方

昔は「頭金は2割」とよく言われましたが、今はフルローンに近い借り方もできます。とはいえ自己資金を入れるメリットはあり、目安としては物件価格の1〜2割程度を一つの基準に考える人が多いです。

頭金を入れると、借入額が減って毎月の返済や総利息が軽くなります。一方で、手元の現金をすべて頭金につぎ込むのは危険。引っ越し費用、家具家電、当面の生活防衛資金(生活費の半年分程度が一つの目安)は必ず残しておきたいところです。「いくら入れられるか」ではなく「入れても安心して暮らせる額はいくらか」で考えるのがコツです。

諸費用は「物件価格の約1割」を別枠で見ておく

諸費用は物件の種類で幅がありますが、ざっくり物件価格の6〜10%程度(約1割)を別枠で見ておくと安心です。中古や仲介物件は仲介手数料がかかる分、新築より高めになりやすい傾向があります。主な内訳は次のとおりです。

項目内容の目安
仲介手数料中古・仲介物件で発生。物件価格に応じた上限あり
登記費用所有権の登記・ローンの抵当権設定など。司法書士報酬も
印紙税・登録免許税・不動産取得税契約や取得にかかる税金(軽減措置あり・改正で変わる)
ローン事務手数料・保証料借入先や商品で大きく差が出る
火災・地震保険料加入が前提になることが多い
修繕積立金・管理費マンションは購入後も毎月かかる

税金には軽減措置が設けられている場合がありますが、内容は改正で変わりうるため、最終的な金額は不動産会社や金融機関、各自治体で確認してください。

住宅ローンの組み方は3パターン

共働き夫婦の場合、ローンの組み方は主に次の3つです。どれが向くかは収入バランスや将来設計によって変わります。

ペアローンで気をつけたいこと

ペアローンは枠を伸ばせる一方、二人とも働き続ける前提で組む形になりがちです。産休・育休で一時的に収入が下がる時期や、どちらかが離職・転職する可能性も見込んでおきたいところ。また契約が2本になるため、事務手数料などの諸費用も2本分かかる点に注意です。

加えて確認したいのが団体信用生命保険(団信)。ペアローンでは原則それぞれの債務に団信が付くため、片方に万一のことがあっても、もう片方の債務は残ることがあります。どちらかが亡くなったときに残債がどうなるか、保障の範囲を契約前に必ず確認しましょう。

無理のない借入額の考え方

金融機関が「借りられる額」と、家計が「無理なく返せる額」は別物です。返済額の目安として、年間返済額が手取り年収の20〜25%以内に収まるかを一つの基準にすると安心しやすいです。

ボーナス返済をあてにしすぎない、金利が上がる可能性も少し見込んでおく、教育費や老後資金の準備と両立できるか——この3点を二人で確認してから借入額を決めると、後悔が減ります。投資的な判断は人それぞれなので、ここでは一般的な目安として捉えてください。

まとめ

家を持つかどうかは、二人の価値観やお金の考え方がはっきり出る場面です。そもそもパートナー選びの段階で結婚観をすり合わせておくと、こうした大きな決断もぐっと進めやすくなります。自分の結婚に対する向き合い方を整理したい方は、診断で現在地を確かめてみてください。

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